もっと若い時から歯ならびがきれいだったら…
これはお母様方からよく聞く言葉です。
ご自身が歯ならびにコンプレックスを持っている。歯ならびで悩んでいる。
だから子供にはそんな思いをさせたくない。
これはお母様方の切な願いではないでしょうか。
子供の矯正治療には次の3つの利点があります
むし歯予防につながる
歯並びを整えることにより歯磨きしやすくなり、また治療を通じて歯に関心を持ち歯磨きの習慣がつきやすくなります。
健康増進につながる
かみ合わせを整えることにより消化が良くなったり、姿勢が良くなったり、舌の癖や口呼吸を治すことにより健康の促進につながります。
セルフイメージが高まる
歯並びや口もとが良くなることで笑顔に自信が持てたり、明るくなって自分の自信につながります。
特に3つ目の自分への自信が高まることは重要だと思います。
大人の方でも歯並びが良くなることで明るく笑えるようになったり、人と話すことに自信が持てるようになることはよくあることです。
だとしたらもっと若い時、小さい頃に明るく笑えたら、きっと人生が変わっていたかも知れません。
そう、矯正治療は人生を変える治療だと思います。
矯正が必要な歯並び
乱ぐい歯、八重歯(やえば)正式名は叢生(そうせい)
あごが小さかったり、歯が大きくて全部の歯が並びきれずに歯列から飛び出したり、デコボコしている歯並びのこと。
出っ歯正式名は上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上の歯または上のあごが前に飛びだしている状態。あごの骨に原因がある場合と、歯だけが前に出ている場合があります。
受け口正式名は反対咬合(はんたいこうごう)、下顎前突(かがくぜんとつ)
咬み合わせたとき下の歯または下のあごが前に飛び出している状態です。くせによる場合と骨に原因がある場合があります。
開咬(かいこう):別名、オープンバイト
奥歯をしっかり噛んだときに前歯が咬み合わず、上下の前歯の間が開いている状態。口の中が乾きやすく、むし歯や歯周病、顎関節症になりやすいと言われています。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前歯が下の前歯に深くかぶさっている咬み合わせ。ときには、下の前歯が上の前歯に隠れて見えないことも(正常なのは、上の前歯が下の前歯を1/3〜1/4ほど覆っている状態)。
交叉咬合(こうさこうごう)
上下の奥歯が横にズレて、反対に組み合わさっている咬み合わせのこと。上下の歯の真ん中のラインがズレている場合が多い。
すきっ歯正式名は空隙歯列(くうげきしれつ)、正中離開(せいちゅうりかい)
歯と歯の間が開いている状態。歯そのものの大きさが小さかったり、歯に対してあごが大きいことなどが原因で起こります。
矯正治療の開始時期
矯正治療に有効な開始年齢は、7〜8歳ごろからと考えています。(※7〜8歳頃:6歳臼歯が生え、前歯が生え変わる時期)
その理由は
- あごの成長をコントロールしやすい
- 骨も柔らかいので、歯ならびも広がりやすく
結果、なるべく歯を残して治療できる可能性が高まると考えています。
初期治療の目的
- 前歯のスペース不足を改善
- 出っ歯や受け口のような、あごのアンバランスを改善
- かみ合わせの不具合(あごの成長を悪くするような要因)を改善
初期治療に用いる装置
虫歯になるリスクを少なくするため、当クリニックでは基本的に、取りはずしの出来るプレート装置を用います。